刑事とJK~続編~
第18章 刑事危機
「いらっしゃいませ、お客様はご予約はお済みでしょうか?」
「あ、いえ
実はこういう者なんですが…」
さっきと同じように刑事手帳を見せた
「け、刑事さん…?」
「ちょっとお聞きしたいんですけど…
月曜日に、2階の道路側にある部屋に滞在した客のリストってありますか?」
「今週の月曜ですか…?」
「いえ、…とりあえず過去1年分を」
シゲはギョッとした
これから刑事科に戻ってする作業…もう目に見えている…
「1年分ですか…申し訳ございません、ただ今手元には3ヶ月分しかございません」
「んじゃ…それで結構です」
「(ほ…3ヶ月分で済んだ…)」
――――――――――
刑事科に戻ると、すでに南と吉川の前には山のような紙束が…
「ただいま戻りましたー」
「すごいな、もうこんなに調べたのか?」
藤野は吉川の肩を叩いた
「もう目が痛いよ
斉藤の問題行動の多さには度肝抜かれるね」
「違いない。
いいもの持ってきたぞ」
藤野はビジネスホテルから拝借した宿泊客リストを出した
「うお、ナイス~」
吉川はリストブックを開いた
「これは思ったより早く犯人が見つかるかもな」
「ああ、いっちょ頑張るか」
藤野とシゲは、斉藤と衝突があった人間とビジネスホテルに宿泊していた人間で一致する者を探した