刑事とJK~続編~
第19章 終わりへの始まり
―――――――――――
コツ コツ コツ…
深夜、見回り最中の警備員の足音だけが建物内に響いていた
ここアミューズメントパークも、あと5日で開園となる
建物自体はもう完成していて、あとは開園日まで待つだけだ
「ふぁ~あ」
いけない
眠気が襲ってきた
警備員は少し立ち止まり、欠伸をした
「…」
だいたい、ここの敷地面積は広すぎる
なのに警備員はたったの3人しか雇わず…
こっちの身にもなってほしいよ
幼児が乗るような、大きなぬいぐるみの乗り物がある
犬、熊、猫、鳥…
懐中電灯でそれらを照らすと、皆が皆、不気味に笑ってこっちを見ているようだ
「…やだやだ…だから警備なんて嫌なんだよなー」
軽く身震いして、また警備を始めた
―――――バキッ―――