刑事とJK~続編~
第20章 篭城突入策
「消えたキャスターやカメラマンは、パーク内にいて…もしかしたら人質にでもされて?」
藤野の言葉に、中島は首を振った
「あるいは、消えた3人自身が実行しているかもしれないしね」
…何にせよ、一度アミューズメントパークへ向かった方が良さそうだ
「よし、南君、藤野君、斉藤君、吉川君
とりあえず現場に向かっておくれ。
残りの者は今から言う通り行動に移して」
「はい!!」
ピッと敬礼し、最低限必要な持ち物を準備した
「おら、シゲ行くぞ」
と周りを見渡すが、シゲの姿はない
あれ?
「藤野、シゲ知らねぇか?」
「え?
そういえば朝から見てないなぁ」
どこほっつき歩いてやがんだアイツ~
仕方ねぇ
「行くか!!」
――――――――――
〈――今朝の爆発により、警察もなかなか建物には近付けず…緊迫した空気が漂っています…〉
画面に映っているレポーターは、いかにもそれらしく喋っている
『…』
爆発のせいもあるだろう
取材陣を含め、アミューズメントパークの周辺には
たくさんのギャラリーが集まってきていた
ギャラリーの中には、面白そうにカメラに向かってピースする奴もいる
『…こういう奴、ウザい…』
カメラ画面が、集まってくるギャラリーたちを映してまわる
『…!!?』
そのギャラリーの中に、一瞬だが知っている顔が見えた
『こ…小泉…』