刑事とJK~続編~
第20章 篭城突入策
「パークに閉じこもってる奴らとは、話とか出来ねぇのか?」
「電話をかけたり、スピーカーで直接呼び掛けたりしましたが…何も反応ありませんでした」
「そっか…」
斉藤は、堂々と腰を据えて構えるアミューズメントパークを見上げた
何の目的もなしに、犯人がわざわざこんな手の込んだことするとは思えねぇ…
必ず何か要求してくるはずだ
「今1番厄介なのは…爆発か…」
吉川は閃いたように手を叩いた
「こっちも爆発で、建物に穴空けちゃおうぜ」
「んな無茶苦茶できるか。
それに、また向こうの爆発にこっちが巻き込まれるかもしれないだろ」
「だってー…
いい案だと思ったんだけどなぁ」
南に却下され、少ししょぼくれる吉川に、斉藤は励ますように言った
「それは最終手段として取っときゃいいじゃねぇか」
「お、だよな!!」
少し遅れて、パトカーが一台到着した
中からは、長谷川とアンソニー
「でかい建物だなー」
「デスネー」
「長谷川さん…!?
不法入国者のことはいいんすか?」
「このアミューズメントパークに立て篭もってる奴らがそいつらかもしれないだろ?」
長谷川はニカッと笑った