刑事とJK~続編~
第20章 篭城突入策
全員が驚いた
「か…核ミサイル…?」
「ああ。もしそれが事実なら、奴らにとって少数の人質なんて意味をなさない」
「日本そのものが人質ってことっすか…?」
「おそらくな」
「そ、それならなおさら勝手な行動はやめてくださいよ!!!」
南は怒鳴った
「もし犯人を刺激して、ミサイルを撃ってこられたらどうするんですか!!?」
「そうなっても、100%核ミサイルの脅威が日本に及ぶわけではない」
「え?」
「アメリカの学者によると、だが…
ミサイルの発射装置を起動させてから、実際にミサイルが発射するまでに2時間かかる。
それに、発射してからミサイルが日本に落ちるのにも、1時間はかかるそうだ。
つまり、発射装置を起動させても数時間の余裕ができる」
「余裕が出来たところで、日本にミサイルが落ちることに変わりはないでしょう!?」
「まあまあ、南…」
藤野は南を落ち着かせようと肩を叩いたが、南はその手を振り払った
「最後まで聞きな。
実は、核ミサイル誘導装置には、ミサイル自体を爆破させる機能がついているんだ」
「…つまり…?」
「たとえ発射装置を起動させられても、時間内にミサイルを爆破出来れば
日本に被害はでない」
!!!
暗かった雰囲気に、少しだけ希望が見えた