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刑事とJK~続編~

第20章 篭城突入策



「とにかく、どうすんだよ?」

もう話は国家レベルだ


刑事一人が動いてなんとかなる問題ではない



「相手は…話せばわかるかもしれない」



自信はなさ気だったが、長谷川はそう言った



「でも犯罪組織の関係者だって言ってましたよね…?」



「集まればそうだが、個人個人を見ていけば
俺たちと変わらない人間だ」



長谷川の言葉に、斉藤は顔を歪ませた



それに似た言葉…


ゆうひも言ってたな…




「でも話すって、何を?」



「政府に、解散しろって言う」


!!!???



「長谷川さん馬鹿じゃねぇっすか!!?」

「んなこと出来るわけないじゃないですか!!!」




「うるさいうるさい、やってみないとわからんぞ?」




「その前に犯人を説得したりしないんですか!!?」



「あ」



"あ"って言ったよこの人…!!




その時、たくさんのパトカーやトラックが到着した


どうやら、刑事科から応援が駆け付けたようだ




しかし車から下りてきたのは、あまり顔に覚えのない人間ばかり


「…刑部科の奴らか…?」


先頭を歩いてきたのは、刑部科室長の田巻だった


「どうも、刑事科の諸君」


相変わらず鼻につく喋り方だ


「どうも…刑部科を呼んだ覚えはねぇんすけど?」


「爆弾処理班を使う場合はいつも刑部科の許可を有するからね」



…そうだった



いらねぇ奴まで来ちまったな…



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