刑事とJK~続編~
第20章 篭城突入策
「で、あの建物を爆破させて突入するんだな?」
田巻は横目でアミューズメントパークを見た
「まぁ…そうですね、でもまずは…」
と長谷川が言いかけたところを、田巻は無視した
「なら話は早い、爆撃開始」
いきなり、爆弾処理班に指示を出したのだ
「ま…待てよ!!
まだ向こうとは何の交渉もしてねぇ!!
突入すんのは早い!!」
斉藤は今すぐに爆弾処理班の爆撃行動をやめさせるように言ったが
田巻は聞く耳持たず
爆弾処理班はそれぞれダイナマイトを装備し、建物へ向かった
「今勝手なことしたら、人質が危ないです!!」
南も田巻に言った
「人質なんて、本当にギリギリでしか殺されないよ」
そう突っぱねられた
「ふ…ざけんなよ!!!」
斉藤は思い切り田巻の胸倉を掴んだ
「ギリギリまで殺されねぇなんて保証はねぇ!!
死んじまってからじゃ遅ぇんだよ!!この堅物が!!」
「その汚い手を離せ。
お前はそうやってキャンキャンと吠えることしか出来んのだな」
「このヤロ…!!」
殴りかかろうとしたが、長谷川に止められた
「長谷川…さん…、何で止めんだよ!!?」
「もう、始まった」
「え?」
ドォーンッ
ドォォーン!!!
爆弾処理班の爆撃が始まった
「ぁいつら…」
「もう和解の道は無くなった。斉藤、耳を貸せ」
「…っ」
斉藤は田巻から手を離し、渋々長谷川に耳を傾けた