テキストサイズ

刑事とJK~続編~

第22章 仲間

――――――――――



「村上ー、早くー」


「待ってくださいよ寺田さん…」



飛鳥は寺田という女に呼ばれ、ただただついて行ってた


寺田は職場の先輩で、アミューズメントパークから近い場所に勤務している


好奇心旺盛な寺田は、アミューズメントパークで起こっている変な事件に興味をそそられ

こうやって飛鳥を連れ回して、パークの周りにやって来たのだ



「人がたくさんいて凄いね、ほら、警察とか、刑事さんまでいる」



「え?」




飛鳥が目を凝らすと、パトカーが数台見えた


その前で何やら喋っている刑事…


ああ、よく知っている…南だった



「ほんとですね」


飛鳥は適当に寺田に話を合わせた



…でも、何で南がここに…?
よっぽどひどい事件なのかな…?



「じゃあ、あたしはあの野次馬の中に参加してこよっかな~」

寺田はワクワクしながら、パークの外に群がる野次馬の中に入って行った




「ちょっ…寺田さん…」




飛鳥はどうも、あの人混みに入る気にはなれなかった


「あ…」


よく見ると、その中にシゲと千花がいるのを見つけた


…デート中かな?


そう思った時だった




「飛鳥…!!?」



「え?」



自分を呼んだのは、南だった


南はこっちへ駆けてきた



「飛鳥…、何でここに…?」



「職場の先輩に誘われて…南は仕事で?」



「ああ…厄介な事件だ…」



飛鳥は南の表情で、よっぽど大変な事件なんだな
とわかった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ