刑事とJK~続編~
第22章 仲間
「あたしには何も出来ないけど…頑張ってね」
「ありがとう…」
少し口をもごもごさせながらの"ありがとう"は、どこか可愛らしく…
そっと南の顔を撫でた
「…///」
ドォーン!!
いきなりの爆発音に、驚いて耳を塞いだ
「何…!?」
「…パーク内に犯人が立て篭もっててな…
今、爆弾処理班が扉を壊そうと試みてる」
「壊す?」
見ると確かに、アミューズメントパークの入口で爆発が起こっている
「おそらく斉藤が…今パーク内に潜入している頃だ」
「斉藤さんが…!?
で、でも、嘉山君はギャラリーの中にいたよ?」
「!?
ほんとか、それ!!」
「うん…千花ちゃんと一緒だった」
「チッ…、あいつこんな時に何を…
…飛鳥」
「何?」
「悪いが、嘉山を連れてきてくれないか?」
「別にいいけど…」
「ほんとゴメンな」
南はそう言って、パトカーが停まっている辺りまで戻って行った
…全く…嘉山君はぁ!!
飛鳥は少し腹を立たせながら、人混みの中へ入って行った