刑事とJK~続編~
第26章 全ては復讐のために
そっと頬に何かが触れた
気になって横を向くと、ゆうひが撫でていたのだ
「…何か付いてる…?」
『…ううん』
「…それより…ここどこ?」
見たことのない部屋だった
窓は無く、薄暗い
「職員専用の控え室だ
内から鍵かけたから、犯人も多分入ってこれねぇだろ」
職員専用…、なるほど
ロッカーやデスクが目につくわけだ
すると、頬を撫でていたゆうひの手が止まった
そして触れたまま、震え出した
『…』
「…どうしたの?」
ゆうひちゃんって…泣くの我慢してるのよくわかる…
『な…』
当たった
声が上ずってる
『何で…助けて…くれたの?』
「…クク…、ゆうひちゃんが…斉藤を庇って刺されたのと…
一緒じゃなぃ…?」
自分でも…
わからないよ…
『あたしと…一緒?』
「ゆうひちゃんは…何で斉藤を庇ったの?」
ゆうひはちらっと斉藤を見た
何だ?という感じで斉藤も見てくる
『…大切な人だから…
斉藤がいなくなったら…あたし、またひとりぼっちになっちゃうから…』
"ひとりぼっち"…か…
「じゃあ…俺もそういうことにしとこ」