刑事とJK~続編~
第26章 全ては復讐のために
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「小泉君って、休み多いよね」
「まあね」
「病気なの?」
「全然」
俺が久しぶりに学校に登校した日
席に座ってボーッとしているところに話し掛けて来たのは
羽生枝美(ハニュウ エミ)
という女
羽生は少し変わった女で、不良たちとは仲良くするくせに
自分はそう染まろうとはしなかった
顔も髪も、全部が素の彼女だった
「じゃあ何で休むこと多いの?」
「…面倒だから」
「休みの日は何してるの?」
…しつこい
本当に面倒だ
「ねえ教えてよっ」
「…うるさい」
俺はうっとうしくなって、朝から家に帰ろうとした
鞄を持って、教室を出る
「あ、待ってよ」
羽生も慌てて自分の鞄を取りに行き、俺の後を付いてきた
「……」
「♪」
校門を出て、ずっと歩いた
「いつまで付いてくんの?」
「教えてくれるまで」
早く、どこかへ行ってほしい…
「…花火作ってる」
すると羽生は「えっ!!??」と大声を出し
「見てみたい!!」
…言うんじゃなかった…