刑事とJK~続編~
第26章 全ては復讐のために
「わぁーすごい!!」
結局、羽生は俺の部屋に入ってきた
壁という壁、棚という棚に、今まで俺が作ってきた花火が飾ってある
飾ってあるというよりは、置く場所がなくて詰め込んでいる感じだ
机には、それらを作るための道具や材料が並んである
「ここが小泉君の部屋?」
「うん」
羽生はぐるっと部屋の中を見回した
「ベッド、ないね」
「寝る部屋は別だしね」
「へーえ」
「じゃあ、出てってくれる?」
俺は羽生の背中を押して部屋から出そうとした
「待って」
すると羽生はこっちを向いて、逆に俺を部屋に押し入れた
「…?」
「どうせ今日はもう学校行かないでしょ?
花火作って見せてよ」
また我が儘な要求を…
「作ったら、出てってくれる?」
「わかんない」
「…」
とりあえず、俺は机の前に座った
その隣に、羽生はご機嫌で寄ってきた