刑事とJK~続編~
第26章 全ては復讐のために
「小泉君」
突然呼ばれ、俺はバケツを持ち上げながら羽生の方を振り返った
「…花火、…またしよ///」
「え…、まあ…いいけど」
この頃から、俺の部屋に並べてあった花火は徐々に減っていった
需要に供給が間に合わないと言えばいいのだろうか
ほぼ毎日二人でグラウンドに出かけて花火を楽しんだため
作っても作ってもその日の内に花火は、咲いて、散っていったのだ
「花火…だいぶ減ったね…」
羽生は物寂しくなった俺の部屋を眺め、そう呟いた
「まあね」
減ったことは事実だし、否定しても仕方がない…
「…ごめんね」
俺は羽生を振り返った
「何で謝んの?」
「だって…あんなにたくさんあったのに…」
落ち込んでた
自分のせいで…と思っているのがまるわかりだ
「今日の分」
俺は羽生に花火を渡した
「…これ…線香花火…?」
「たまにはこういうのも…いいでしょ」