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刑事とJK~続編~

第26章 全ては復讐のために



「花が散るとさ、人って残念がるものかもしれないけど…
だからこそ"あの咲き誇った花"を思い出すし、
"あの咲き誇った花"をもう一度見たいと思うようになると思うの」




「…」




「…あたし、何言ってんだろうね…」




「ううん」




羽生は俺の顔を見た





「俺は…そう思うよ。
そういう点では、花も、花火も、人も…同じなのかもしれないね」




羽生はなぜか顔を真っ赤にさせて、俯いた



線香花火はそのまま、少しずつ膨らんでいく






俯いたまま…しかし花火見たさゆえ、目だけをちらりと花火に向ける羽生が

愛おしくなった






ついその頬に、キスをしてしまい


驚いた羽生は線香花火ごと火玉を地面に落とした





「…ごめん」



花火を、落とさせてしまった





「…ううん///」




羽生は俺にもたれ掛かってくると、言った





「…好き…///」





「…花火が?」





「…どっちも///」




ふと目が合い



吸い寄せられるように





唇を重ねた














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