刑事とJK~続編~
第27章 この子に託してもいいかな
「小泉…話がちげぇじゃねぇか!!」
小泉の話によれば、爆破するのは犯人の後ろの床だけだったはずだ
それがこれは…
「どういうつもりだ、小泉ぃい!!!」
「いちいち五月蝿いねー、人間気が変わることもあるでしょ?」
小泉に向かって、犯人が襲い掛かる
「ククッ、俺だって爆弾ばっかじゃないんだから」
手前に来た犯人は、ナイフを振りかざした
小泉は紙一重でかわし、犯人の胸倉を掴む
「お前じゃない」
鍵を持っていない男だとわかると、腹に2、3打撃入れ、投げ捨てた
『ダメだよ小泉…危ないよお!!!』
床に空いた穴は、飛び越えられるような距離ではない
「小泉、馬鹿野郎!!
さっさとこっちへ来やがれ!!」
「いいから、ちょっとそこで待ってなって」
小泉は一人ずつ犯人をチェックするように相手し
鍵を持っている犯人を探した
「違う」
時々、拳を食らったりもした
「違う」
しかし小泉の動きは鈍らない
「違う」
どれだけ殴っただろうか
どれだけ殴られただろうか
とても長い時間が掛かった気がした