刑事とJK~続編~
第27章 この子に託してもいいかな
ドゴオォーン!!!
今度は廊下の天井が爆破したのだ
『な…何してんのよぉお、小泉いい!!!!』
自分のだともわからないほど甲高い声で叫んだ
倒れた犯人たちの上に、崩壊した天井の瓦礫が落ちていく
…このままじゃ…
このままじゃ、小泉は…
『早くこっちに来てよ…!!
死んじゃうじゃんかあああ!!!』
「早く、行きなよ」
腹部の痛みに耐えているせいか…
小泉はもう汗だくだった
実際、傷口を手で押さえている
やっと…
わかった
わかったと言うよりかは
確信した
何であたしが、あんたのために泣いたのか
何であたしが、あんたをそこまで庇いたくなったのか
斉藤に秘密にしてまで、あんたを助けたかった理由…
やっと…
やっと…
『あんたは…あたしの仲間だからあああああぁああ!!!!!』
崩れ落ちてくる天井の下
世界がスローモーションになったように感じた
ガラガラという崩壊音が聞こえなくなるくらい
ゆうひの声が体中に響いた