刑事とJK~続編~
第30章 逃がしちゃったね
「あいつは俺が捕まえるつもりだったんだ…
何を呑気に逃げられてんだ!!」
「小泉は…死んだ」
その言葉に、南は呆然とした
「…死んだ?」
「…」
斉藤はもうそれ以上答えなかった
「…くそっ!!!」
バンと壁を叩き、医療室を出て行った
「…斉藤…」
津森は心配げな顔をした
「気にすんな、いつものこったろ…」
―――――――――
『そっか…落ち着いてきたなら、良かった…』
「まあな、でな、ゆうひ…」
肩を落とすゆうひを励ますように、斉藤は言った
「昨日、アミューズメントパークで本格的な捜索が終わったんだ」
『…うん…』
「出てきた遺体の中に…、小泉はいなかったらしい」
『え?』