刑事とJK~続編~
第7章 敵に塩を送る
「清隆のこと…まだ好きなのは事実だし…
でも、もちろん南も大好き」
『うーん…』
個人的には、自分に関わり深い南さんを応援したいけど…
飛鳥には飛鳥の過去があるしねー…
『難しい』
「でも…これ以上南は傷つけたくない…」
これは本当
直接話を聞いたわけじゃないけど
南は弥生のことでそうとう参っていた時があった…
また、あんなつらい思いをさせれば
南はおかしくなってしまっても仕方ないかもしれない
「昔のことを思い出すだけで、斉藤さんに殴りに掛かるような人だから…」
『まあ確かに』
しかし
傷つけたくないから
という理由で南を選んでも、本人が納得するはずない
「…」
…本当に、どうしようか?
『…飛鳥、気分転換に外歩こうよ』
「え…いいけど…」
二人はゴミを片付け、店から出た