
刑事とJK‡番外編‡
第23章 刑事とBG~Ⅱ~
ゆうひの顔をしっかり見てみると、目が赤くなっていた
「ゆうひ…、何かあったのか…?」
顔に触れようとすると、祐司がその手を掴んだ
「っ!!?
てめぇ何す…」
「泣かせたのはあなたですよ」
「はあ?」
斉藤は祐司と向き合った
「んだと…?もっぺん言ってみやがれ」
「ゆうひさんを泣かせたのはあなたです
それ以外にゆうひさんが泣く理由が見当たりますか?」
『祐司さんっ…いいですから…』
ゆうひは祐司の腕を引っ張った
「何があったかまでは知りませんが
自分の言動には気をつけてください」
「何が言いてぇんだてめぇ!!」
『斉藤!!』
ゆうひに怒鳴られ、斉藤は思わず口を閉じた
『祐司さんに…あたんないで』
そう言うと、ゆうひは廊下を走って行った
「ゆうひ…」
斉藤は祐司を一瞥し、ゆうひのあとを追い掛けた
