テキストサイズ

刑事とJK‡番外編‡

第23章 刑事とBG~Ⅱ~




祐司は斉藤を見て、クスッと笑った。


「なんだよ?」


「いえ、助けてくれてありがとうございます」


「お、おう…」


いやに素直にお礼を言われて、斉藤は調子が狂った


「斉藤さん、足速いんですね」


「まぁな、いつも犯人追いかけてっから」


「あの反射神経は羨ましいですよ」


「だてに刑事何年もやってねぇし」


斉藤と祐司は、顔を見合わせ笑った


「実はオレら気が合うかもしんねぇな」


「ですね」


2人はそっと、ソファーから顔を出した


「すげぇ、睨んでんだけど」


すると祐司は、懐から袋に入った塩を取り出した。


「なんだ、それ」


「清め塩です、社長が何かあった時にって渡してくれたんで」


「んなもん効くのかよ」


「いちかばちか…」


「んじゃ、オレが引きつけっからよ!」


そう言って2人は同時に、ソファーから左右に分かれて走り出した


団蔵は狙いを斉藤に向ける


再び、壁に掛けられた絵画が、斉藤めがけて飛んできた


斉藤はそれをヒョイヒョイと避けていく




…オノレェェ…




団蔵は狙いを、斉藤から聡と芳子に向けた。


団蔵は疾風のごとく、聡たちに襲いかかった


圭吾はすかさず、そばにあったワインのボトルを手に取り何か真言を唱え、辺りにワインを撒き散らした



…ギャアアアァァ…



瞬間、団蔵が見えない壁に弾き飛ばされた


「今のは…」


聡が震えながら口を開いた


「見様見真似で、結界を張ってみました。意外と効くんですね」


圭吾は、ニコッと笑った









ストーリーメニュー

TOPTOPへ