
刑事とJK‡番外編‡
第8章 小川のそれから
他の教室も、どんどん掃除していった
「あ、チリトリ俺がする」
俺は急いでほうきを腕で挟み、チリトリを取った
『え?ありがとう…』
また丹羽のパンツを見てしまうのは、罪悪感あるからな…
丹羽は、ゴミをチリトリに入れている間、話し出した
『…小川君とシゲがいとこだったなんてびっくりした』
「シゲって茂弘ちゃんのこと?俺も、丹羽が知り合いだったから驚いた」
『よね』
丹羽はクスクスと笑った
すっごい引き込まれる…///
『あのさ…、肝試しの時、一緒にいてくれてありがとね』
「え、ああ…///」
『で…あいつが無茶苦茶言って、ごめん』
"あいつ"って、彼氏さんのことか?
「こっちこそごめん。
ってか、先に無茶苦茶言ったのは俺だし…」
『後先じゃないよ。
あいつが、子供なの』
ドキッとした
丹羽は彼氏を思うとき、こんなに嬉しそうで切なそうな顔をするんだ…
可愛いけど…
これは、俺に向けた表情じゃないんだよな…
「悔しいなぁ…」
『へ?
何が?』
俺は黙ったまま、他の教室に移った
