
刑事とJK‡番外編‡
第20章 教師たちのその後
「わぁ…」
色とりどりのかわいい花が、プランターにたくさん植えられていた
ほのかにいい香りが鼻をくすぐる
「あ…井淵先生…」
驚いて振り向くと、そこには草壁の姿があった
その手には小さなじょうろ
「水やりですか?」
「え、ええ、まあ…」
草壁はしゃがんで、花に水をやりだした
ゆっくり、まんべんなく水を撒いていく
土を掘ってしまわないように、気を遣っているのだろう
「草壁先生は、花がお好きですよね」
「はい…なんか、僕が世話してあげるだけで
綺麗に咲いてくれるから、頑張ってあげたくなるんですよ」
「へえ」
「井淵先生は…よく見にいらっしゃいますよね」
「生物室って、音楽室からよく見えるんですよ?
草壁先生に育てられた花は、ほんとに綺麗に咲くから大好きなんです」
「そ…そうですか…///」
草壁は恥ずかしがって俯いた
