
刑事とJK‡番外編‡
第20章 教師たちのその後
「草壁先生は、優しいですよね」
「え…?」
井淵は草壁の隣にしゃがみ込んで、花びらを撫でた
「そういうのって、よくわかるものですよっ」
「そ、そうですか…」
「そうです」
「…井淵先生は…
あの…」
「はい?」
「…前、少しだけ学校にいた…教師の…」
「…斉藤さん?」
「は、はい…斉藤先生を…お好きですよね…?」
井淵は顔を真っ赤にさせた
まさか草壁に見破られるとは思ってなかったのだ
「ええ…まぁ…///
でも、何で…?」
「音楽室は生物室から…よく見えますから…」
「あ…」
ってことは、私が斉藤さんに抱き着いちゃったところも
見ていたのかな…?
「でも…残念…ですね」
草壁は顔を曇らせて言った
「…どうしてですか?」
「だって、…斉藤先生はかっこよかったですよ
井淵先生とは、すごくお似合いだと…思いました…」
「そんな…///
私なんて、…斉藤さんに失礼ですよ!!」
「でも…井淵先生を、し、幸せにできる人は…
斉藤先生くらいなんじゃないかって…
思いましたし…」
「…」
私を…
幸せにできる人…?
