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刑事とJK‡番外編‡

第22章 刑事とBG

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「でっけぇ屋敷だなー」


たまげたもんだ、と斉藤は屋敷を見上げた


『あたしも初めて!!
あ~どんなご馳走が出るのかなぁ』


「おめぇ…そろそろ気ぃつけねぇとブクブクに…っていってぇ!!
何で叩くんだよ!?」


『斉藤はいつも一言多いっつの!!
デリカシーゼロ男!!』


「うっせぇよ!!」


口喧嘩をしながら屋敷に入った

1番最初に目に入ったのは、豪華な装飾が施された螺旋階段



『す、すごい///』


「…どこの国だ、ここは…?」


次に目に入ったのは、螺旋階段の手前に設置された受付場所だった


「ようこそお越しくださいました。お名前をこちらにご記入ください」


係の人にペンを渡され、ゆうひは紙に自分と斉藤の名前を書いた


「…」



すると斉藤は、受付の隣に一人の男が立っていることに気づいた

身なりはスーツ
そしてしっかりした体格…祐司だった







…ボディーガードか…?




その時、斉藤は祐司と目が合った




『よし、書けた』


ゆうひは名前を記入し終え、斉藤の方を振り向いた


しかし、斉藤の目線がある一点を見ていたので
ゆうひも一緒にそっちに目をやった


…あ、男前発見…///


でも何か、斉藤とあの人睨み合ってる…?



すると斉藤が口を開いた


「何か付いてます?」




祐司はそれを冷静に返した


「いえ、失礼しました」




斉藤…口調は丁寧語だけど、絶対苛立ってるな…


『ご、ごめんなさい』



ゆうひは祐司に軽く頭を下げ、斉藤の背中を押して、急いでパーティー会場へ入った


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