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君が欲しい

第13章 新しい音

君が横を歩くと、白いうなじが見えてますますヤバい気分になる。

僕は見ないように少し前を歩いた。


君と初めて電車に乗った。


君は真っ暗な窓の外を見つめている。


真っ暗な窓には君と僕がくっきり映って鏡のようだ。


君を見ると僕の視線がバレてしまう。


下を見ると君の魅力的な足を見てしまう。


参った。何処に目を置いたらいいんだ。


二駅だけだったけど、とにかく落ち着かなかった。


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