テキストサイズ

君が欲しい

第4章 寝顔

起き上がり、上履きを履いた。


カーテンを開けると音がするので下から捲った。


無邪気な顔で寝ている君をようやく見れた。


長い髪が白い枕の上を横に波打って、白い首筋が見えた。
目を閉じているから濃い睫毛はくっきりと現れて色気が漂っていた。


あの唇に触れてみたい。


僕は無意識に手を伸ばしたが、後1センチのところで理性が働いた。


このまま此処にいたら、衝動を抑えられない。


ベッドには戻らず、静かに保健室を後にした。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ