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君が欲しい

第22章 君の変化

「クリスマスだから」


君は恥ずかしそうに僕を見ながら小さな声で言って、またマンションに戻ろうと背を向けた。


僕はとっさに君の腕を掴み引き寄せ、後ろから抱きしめた。


「クリスマスだから…」


僕は君と同じ事を言った。


君の甘い香りが鼻を擽る。


「クリスマスだからもう少しこのままでいさせて…」


もう少し君を離したくなかった。


可愛くて愛おしくてたまらない君を、もう少し僕の中に閉じ込めておきたかった。


「真緒…」


好きだ。


君が好きで好きで欲しくて胸が張り裂けそうだよ。


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