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君が欲しい

第25章 不覚にも

バスルームから出てくると、
君はソファーに座って、『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』を聞いていた。


「これ、凄く好き」


無邪気に微笑む君が痛かった。


僕は罪悪感に苛まれた。


君をこんなにも想っているのに、体は違う女を抱けるなんてなんで出来るんだろう。


心と体が同じになれば世の中もっと幸せなんじゃないかと思ってしまう。


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