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君が欲しい

第6章 夢のような時間

すれ違い様、酔っ払いの集団が君にぶつかって通り過ぎる。


「きゃっ。」


君が小さな悲鳴をあげた。


「大丈夫?」


「うん‥」


ちょっと恐れている顔をした君を見たら、自然に手を握ってしまった。


「・・・・・」


「危ないから。」


「うん‥ありがとう。」


君の手はやっぱりか弱く小さくて柔らかい。


出来るならこの手を握ったまま、仲村から奪ってやりたい。


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