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鬼畜の復讐2

第2章 悲劇の幕開け


拓真の病室。

「拓真…目を覚ましてよ…おねがいだから!ねぇ!拓真!拓真ぁぁぁ…」

何にも反応を示さず、ただ横たわる拓真。

満喜枝も麗子も変わり果てた拓真の姿に茫然自失の状態だった。

医師は、命をとりとめた事自体が奇跡で、さらに、余程の奇跡でもない限り、意識はもどらないだろうという。

まさに絶望的状態なのだ。

拓真の見舞いに訪れる仲間たちも、なんといっていいのかわからない。

刻だけが残酷に静かに過ぎていく。

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