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インターホンが鳴った。
「来たな…」
「どぉぞぉ？お二人さん」

暫くして、二人がドアの前に来たとセンサーが知らせる。

真由子がドアを開け、神妙な面持ちの隆一郎とあゆみを招き入れた。
「ようこそ？拓真は奥にいるわ…うふふ…」

二人は奥に通される。果たして、二階堂拓真はそこにいた。
初めて目覚めた拓真と対面する隆一郎。

「二階堂…」
「よお、隆一郎！悪いなぁ？目覚めてしまってよぉ？くくく」
「……」
「オトコに磨きがかかったなぁ？隆一郎。まあ、奥さんがいいオンナだからなぁ？」
にやけた表情が一変、怒りの表情になると、いきなり隆一郎を殴り付ける拓真。

「ぐはっ…」
「！？あなたっ」
倒れた隆一郎を支えるあゆみ。
「このくらいさせろ、隆一郎。ふん、あゆみ！すっかりこの男の妻に成り下がったな！」
「ホントにねぇ…あの初々しいあゆみさんもすっかりオンナになって！ウフフ」
「おい、隆一郎！昔話や無駄話をしにきた訳じゃないだろう？え？」

隆一郎は土下座すると、続けてあゆみも土下座した。
「済まない…二階堂…俺がまちがっていた！」
「ふん！親の威光で威張りくさっている勘違いやろうが！！」
拓真が土下座している隆一郎の頭を踏みつける。
「ぐ…」
「ヒャハハハ！どおしたぁ？いいんだぞ？抵抗しても。あ？隆一郎さん？ヒャハハハ！」
「済まない…」
「あゆみぃ？そんなにこいつのオチンチンはよかったのか？ふん！メスブタが！」

あゆみは少なからず、ショックだった。
以前の拓真の優しさは微塵もない。

「隆一郎…まさかここまで…このオンナをてにいれる為に俺を殺そうとし、母さんを殺し、麗子をレイプまでするなんてな…大したもんだ。それもこれも、親父の国家権力があればこそってか？」
「……」
「愚痴ってもしかたないか？ヒャハハハ！で？どうする？」