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鬼畜の復讐2

第26章 敗北

およそ二ヶ月後…

拓真から何も言ってこないし、動きもない。

あれ以来、より仲睦まじく二人で暮らしている、隆一郎とあゆみ。

そんな時、あゆみに嬉しい出来事がおきた。
懐妊したのだ。

当然、初めに報告するのは隆一郎に


「ただいま」
「おかえりなさい、あなた」
いつになく神妙な面持ちのあゆみ。
「ん?どうしたんだ、あゆみ」
「あなた、お話しがあります…」
「あ、あぁ…どうしたんだい?」
あゆみの真剣な表情に不安を覚える隆一郎。
向かい合ってソファーに座る。
「な、何かあったのかい?」
「ねぇ、あなた。あなたは私を一番に愛してくれますか?」
「何を言ってるんだよ。当たり前じゃないか。今も、これからもずっとお前しか愛さない」
「本当に?」
「おい、本当だって!どうしたんだい?」
「私も今はあなたが一番よ」
「今は?え?」
「私はずっとあなたが一番じゃないかもしれないわ?」
「ちょ、ちょっ!何言ってるんだよ!あゆみ!」
狼狽える隆一郎。
「一番愛する人ができたの」
「なっ!?嘘だろ?だ、誰だ!誰なんだ!」
あゆみははにかんで、お腹に手をあてる。
「え?あゆみ?え?」
「出来ましたよ…あなたと私の一番愛する人が…」

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