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鬼畜の復讐2

第4章 目覚め


「うおおおー!!ちくしょおおおっ!!父さん!!母さん!!麗子!!」

満喜枝の記したノートには麗子も加筆してあった。

そのノートには、父、暁は拓真が植物状態になったと知り、容態が急変し亡くなった事、中山隆一郎が若林あゆみを我が物にするために、裏の兵隊を使い、拓真を轢き逃げで殺そうとし、町工場の経営が苦しいあゆみの両親に父親の権力を使い、仕事を廻すかわりに、あゆみを妻にさせることを条件にさせた事等が記されていた。

さらに、あゆみは隆一郎が拓真を殺そうとしたことを知っても尚、家族のためとは言え、植物状態の拓真を捨て、隆一郎の元に走り、大学に通い、贅沢三昧の暮らしを家族と送っている事が許せないと書き綴っていた。

麗子は、満喜枝が拓真の状態に悲観して自殺したとつづっていたが、事故を調べた母親を隆一郎が煙たがり、自殺見せかけて殺したかも知れないとも綴っている。

「妹さん…その中山隆一郎に復讐するっていったきり…行方がわからないの…止める事ができなかった…ご免なさい…」

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