鬼畜の復讐2
第5章 若林あゆみ
4年前。
拓真が植物状態になった後、傷心のあゆみは隆一郎の誘いで彼のクルマに乗り込んでしまった。
「大変な事になったね、あゆみちゃん」
「……」
「これからどうするつもりなんだい?拓真があれじゃプロどころじゃない」
「働くわ…拓真…君の傍にいたいから」
隆一郎は不適に笑うと、ベンツを停め、徐にあゆみの唇を塞いだ。
「んっ!?んんー!!やめてよ!!なにするの!!」
頬を叩いて、ベンツからおりようとするあゆみ。
「クックックッ…俺のオンナになれ!あゆみ」
「何を言っているの!?イヤ!病院に戻るわ!!」
「実家、大変なんだってねぇ?」
「!!」
「その様子じゃまだ聞いていないのか?」
「な、なんの事よ」