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鬼畜の復讐2

第1章 栄光


甲子園四連覇のあと、慌ただしい夏休みが終わり、新学期を迎えた拓真。

「よう、怪物くん」
そう声をかけてきたのは、チームメイトの
中山隆一郎。
父が政権与党、民生党幹事長の国会議員で、次期首相ともくされる、中山儀一。
所謂御曹司であり大翔高校に多大な影響力を持っていた。
野球の実力は補欠にも満たないが、その権力を誇示して、ベンチ入りしたと噂されていた。
日頃、何かとあゆみにアプローチをかけている。

「よう、御曹司」
「いよいよプロか?拓真」
「ああ。子供の頃からの夢だからな。お前は?隆」
「大学だよ。俺は政治家になるってレールが敷かれてるからな」
「そうか」
拓真は隆一郎があゆみに言い寄っていることを知らない。

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