テキストサイズ

鬼畜の復讐2

第8章 麗子と雄介


麗子の話を黙って聞いていた三宅。

「そういうわけなので…三宅さんのお気持ちは嬉しいんですけど…」
「そうか…それなら仕方ない…と、言いたいところだけどな、麗子ちゃん」
三宅が麗子の肩を抱く。
「!?」
「その待ってる男、出てきても、幹部にゃなれねぇぞ?」
「えっ!?」
「幹部になれねぇどころか、その男の居場所はねぇな」
「ど、どうしてですか!?」
「興和会は、俺の組と敵対している組だ」
「敵対…」
「その興和会は、近々、上部組織に吸収されるんだ」
「そんな!!鉄雄はどうなるの!?」
「組織は改編される。事実上組はなくなるからな…鉄雄ってやつは、臭い飯の食い損になるな」
「……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ