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鬼畜の復讐2

第8章 麗子と雄介


「麗子ちゃん…その男はこの先、麗子ちゃんに何を与えてくれる?ん?」
「……」
「出てきても、組は幹部には取り立てねぇ。また下っ端だぜ?他の組に移ったとしても同じだ。だがよ?俺なら、麗子ちゃんに…まぁ全てとは言わねぇが、いろんなモン与えてやれるし、理不尽に待たせたりしねぇ」

麗子の心が大きく揺れ動く。
「(鉄雄の組はお兄ちゃんやお母さんの仇…隆一郎とも繋がってる…三宅さんはその仇の敵…)」
三宅の麗子の肩を抱く力が強くなる。
「麗子ちゃん…俺は本気だぜ?惚れたんだ、お前に。麗子ちゃんが鉄雄って奴を待ってる気持ちはわかる。しかしよ?今の奴に何ができる?でてきても、苦労するだけじゃねぇか」
「(この人のオンナになれば…お兄ちゃんの無念を晴らして、お母さんの仇をとれるかもしれない…)」
「考えてくれねぇか?麗子ちゃん…それでも麗子ちゃんが、その男を待つってんなら、仕方ないが…」
「少し…少し考えさせて下さい…」
「(落としたぜ…後は、俺のよさを身体に教え込んで、離れなくさせてやる。ゾクゾクするほどいいオンナだぜ)」

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