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雄介との約束の店にやって来た拓真。

「拓真兄さん！！」

雄介は先に来ていて、拓真を迎えた。

「待たせたな、雄介」
「いえ、俺も今来たとこですから」

「すっかり男らしくなったな、雄介」
「拓真…さん。姉さんや俺の両親のこと…謝ります。すいません」
「何で雄介が謝る？」
「恨んでるでしょう…姉さんや俺の両親、俺も…拓真さんを不幸にして幸せになってるんですから」
「恨んでないさ。あゆみも雄介もご家族もな」

「え？」
「俺が恨んでるのは中山隆一郎さ」
「拓真さん…」
「あゆみもご家族も仕方ない選択だったんだ。ただ、そうさせた隆一郎は許せない」
「うっうっうっ…拓真さん…」
「だが、雄介。俺は隆一郎に復讐する。あゆみ達に恨みはないが、あゆみが奴の妻である以上、彼女もただではすまない。結果、不幸になるかもしれない」
「それは仕方ないですよ、拓真さん。俺は拓真さんに協力します！俺にできることはないですか！」
「ああ。あゆみのケー番、わかるか？」
「勿論です。姉さんから時々連絡やら、メールがきますが、俺は出ないし、返事しませんけどね…メアドもおしえときますよ」
「悪いな」
「気にしないで下さい。俺も中山隆一郎は許せませんから」