鬼畜の復讐2
第14章 再会
麗子が勤めるクラブ「蝶」
「いらっしゃいませ…当店は初めてでらっしゃいますね?」
「ああ…麗子ってホステスはいるかな?」
「麗子ちゃんのお知り合いですか?おりますが…」
ママがチラリと麗子のテーブルをみた。
客はすたすたと、麗子のテーブルにちかづいていく。
「あっ、お客様!」
麗子のテーブルは、三宅丈二が舎弟を引き連れて盛り上がっていた。
「キャハハ、もう、丈二さんたらぁ」
「ん?」
「なんだ!てめえは!ここが誰の席かわかってんのか!!」
「麗子」
サングラスの男は麗子に呼びかける。
「おい、てめえ!!姐さんに気安く話しかけるんじゃねぇよ!!」
「おい、麗子…この男…」
「あ…う…うそ…」
男はサングラスを外した。
「ああ…お兄…ちゃん…」
丈二や舎弟が目を丸くして驚く。
「久し振りだな、麗子」
「お兄ちゃん!!うわぁぁぁん!お兄ちゃんお兄ちゃん」
麗子が拓真に抱きついて号泣する。
「会いたかったのよ!お兄ちゃん…」
「真由子に話しは聞いたよ…リハビリ中に来てくれたらしいな」
「追い返されちゃったけど…」
「すっかり女らしくなったな…麗子」
「二階堂拓真か…俺は三宅丈二。麗子のオトコだ。まあ、座ってくれ」