鬼畜の復讐2
第14章 再会
「お前ら、少し席を外してな」
テーブルは、拓真、麗子、丈二の三人になった。
「お兄ちゃん…身体の方は?大丈夫なの?」
「ああ。どこも何ともない。三宅さん、麗子を世話して頂いて、ありがとうございます」
「麗子が甲子園四連覇の怪物、二階堂拓真の妹だって知った時は驚いたぜ。しかし、目覚めるとは、たいしたもんだな」
「気づけば4年…誰も、何もなくなっていた」
「ごめんなさい…お兄ちゃん…私、何にもしてあげられなかった…」
「気にするな、生きていてよかった…たった一人の肉親だから…4年のことは母さんのノートや真由子の話でわかっている」
「二階堂。あんたのこと、麗子から聞いてるぜ。総理のボンボン、どうする?奴にはこいつもひでぇ目にあってる」
「何かされたのか!」
「……」
「中山にレイプされたんだ。そのあと、子飼いのチンピラに輪姦された」
「隆一郎…許さねぇ…」
「復讐するのか?二階堂」
「ああ。このまま、あゆみと平穏には暮らさせない」
「どうするつもりなの?お兄ちゃん」
「具体的にどうするかは決めていないが、じわじわ追い詰めてやる」
「二階堂。麗子は俺に任せてくれるか?」
「丈二さん!?」
「宜しく頼みます、仁成会若頭の三宅丈二さん」
「ふ、調べはついてるってわけか」
「麗子。三宅さんを支えてやるんだぞ?」
「はい…」