テキストサイズ

鬼畜の復讐2

第2章 悲劇の幕開け


超高校級『怪物』二階堂拓真はどこへ?

ドラフト史上最多10球団指名か!?

新聞紙面は拓真のドラフト一色だった。

マスコミやメディアは一日中、拓真に張り付き、何とかコメントを貰おうと必死。
自宅や、父暁の入院先にまで現れるフィーバー振りだ。

毎日欠かさないトレーニングもままならない。

「人気者は辛いな、タク」
同級生の、元キャプテンが拓真を気遣う。

「勘弁して欲しいぜ、全く」
「どこになるかな?」
「どこでもいいよ。プロで野球するのに、チームは関係ないからな」
「そうだな」
「そう言っているのに、マスコミは、俺にどうしても、意中の球団を言わせたいらしいよ」
「それのが、記事になるしな」
「滅多なこと言えないよな。何書かれるかわからないから」
「ま、ガードは俺たちに任せとけ」
「恩にきますよ、キャプテン」
「元な、元」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ