鬼畜の復讐2
第15章 動揺
「言われた通りに話しておいたぜ、拓真さん」
「ああ」
「かなり動揺してたぜ、姉さん」
「しなかったら、ショックだな」
「しかし、姉さん、いい女になってたなぁ…イテッ!なにすんだよ、深雪」
拓真のケータイの向こうで、いちゃついている雄介。
「雄介、彼女を大切にしてやれよ。また何かあったら、よろしく頼むぜ」
「おい、拓真くん」
あゆみが、ホテルを出ていく。
タクシーに乗り込む。
「病院だな?」
頷く拓真。
拓真は丈二の車に乗り込み、あゆみのタクシーをつける。
「しかし、いい女だな。ぞくぞくするぜ。中山のボンボンも女の扱いは一流ってことか」
「……」
「ボンボンが海外なのはラッキーだぜ…」
あゆみを追跡中、三宅に連絡が入る。
「…よし、よくやった…例の場所に連れて行け。俺が行くまで、何もするな」
にやりと笑う拓真。
「ふ、こいつは、復讐しろって事だぞ、拓真くん」
三宅がケータイでどこかへ電話をかける。
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