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A fin-de-siecle angel

第1章 A

-長月純という人がいた-


こんなの違うと思った。そういえば、たしか去年の10月あたり、私は何かに気付いた。

こんなの違うと思った。そういえば私不幸だった。



今は…





2011年

9月







夏の匂いは終わった。アタシは夏の匂いが嫌いだ。わからない。痛い、息を吸うたび鼻の粘膜と肺の細胞が壊されて行く様な感じで。あの季節は。


都会はキレイだな。


タッカイビルから下界を見下ろすの。好きだよ私。




そういえばね…あたし…あのね…私…







会社クビになったんだっけ。

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