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狼さんの腕のなか

第5章 彼の秘密


「嘘だぁ、ヴァンパイアだなんて」

あたしはありえなくて笑ってしまう

「さっきのことも含めて
嘘だと思うの?」

「え・・・」

「さっきだけじゃない、
前に一度、あとは未遂が数回・・・
思い当たるんじゃない?」

京くんの瞳は嘘や冗談を言ってる
そんな瞳はしていない

「まあ、何も知らされてないみたいだし
由紀斗兄は知られたくないのかな?」

「・・・」

「あ、ごめんごめん!
僕の言ったことなんか
気にしないで?」

そう言って京くんは
保健室を出ていってしまった

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