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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「ただいま~」

「お帰りなさい」
シスターが待っていましたと出迎えてくれる

「遅くなってごめんね、お客さまもう来てるんでしょ?」

「えぇ、でも凛の遊び相手をしてもらっていたから大丈夫よ」

「よかったぁ」

「それに、あなたを待っていらしたから」
ふふっと笑うシスターは意味深で
あたしは?マークを浮かべる

「あ、美琴ねぇ!!」
あたしに気づいた凛は男の人から離れて
駆け寄ってくる

「あのね!あのカッコいいお兄ちゃんに
遊んでもらってたの!!」

「そっかぁ♪」
凛があまりに可愛くて抱き締めてしまう

「美琴ねぇ!苦しいよぉ」

あ、お礼言わなくちゃ

「あの、凛と遊んでいただいてありがとうございました」

「いえ・・・」

「・・・あ」

立ち上がって微笑んだのは彼で

「・・・///」
あたしは昨日の夢を思い出して恥ずかしくなる


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