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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「いくらかかると思ってるの?」

「見積りぐらい経てるのは簡単だ」

「でも・・・」
つまりそれはあたしは孤児院を出て
月城家に嫁入りってことでしょ?
そもそもなんで・・・

「どうしてそこまでしてくれるの?」

「お前は知らなくていいことだ、で?
どうするんだ」

「・・・・」

答えてはくれないのね

「なんなら、新しい孤児院の建設費
あのこの火傷の跡を消す費用だって俺なら出せるここよりも腕の良い医者のいる病院だって月城の人脈なら容易だ」

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