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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「本当にあたしがあなたの所に行くだけで
今言った条件を受けてくれるの?」

「ああ・・・月城に来るならな」

「・・・・・・」
なんでそこまでって思うけれど
確かシスターは一目惚れがどうとか言ってたよね、もしそれだけならお金持ちはすごい
そんな理由でここまでお金を出すと言うのだから・・・




「取り引きします」
彼を真っ直ぐ見つめて答えを出した

「取り引き成立だな」
彼はフッと微笑った
まるであたしが取り引きを受けると
わかっていたように

この人は本当にただの大金持ちなのだろうか

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