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狼さんの腕のなか

第3章 彼との生活



「教えたら・・・」
あたしの視線に気付いてか
彼は窓からあたしへと視線を移す

「お前も柚菜みたいに・・・
離れていくんだろ・・・?」

「ゆず、な?」

「・・・・・」

「きゃっ!!はな・・・れ、て?」
いきなり私の肩に倒れこんできた彼を
また何かされると思ったあたしは
引き剥がそうとしたんだけど・・・

「・・・由紀斗くん?」
とくに何をするわけもなく
全体重をあたしの左肩に預けて
黙りこんだ彼

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