狼さんの腕のなか
第3章 彼との生活
「・・・・・?」
・・・・なんで由紀斗くんが
あたしの下で寝てるの!?
「いっやぁぁぁぁぁ!!」
「どうされました美琴様!!」
あたしが無駄に大きく叫んだあとに
すぐに風間さんが駆けつけて
「由紀斗様・・・?」
由紀斗くんの頬には
あたしがビンタした痕がしっかり
残っている頬を押さえながら機嫌悪そうに
ベッドの上であぐらをかいている彼と
「風間さん・・・」
風間さんの後ろに隠れるように
助けを求めているあたしを交互に見ると
状況把握に時間がかかってるようだった