狼さんの腕のなか
第3章 彼との生活
「あ・・・由紀斗くん!さっきは
ごめんなさい・・・その、あのまま
寝ちゃっただけで何もなかったのに」
「別に気にしてねーよ、っ痛ぇ」
そう言って頬をおさえる
「すごい気にしてるじゃない!!
そもそも由紀斗くんがあたしの部屋に
来て・・・///」
あんなことする・・・から///
「来て?」
ニヤリと口角を上げる彼
「と、とにかく由紀斗くんが
悪いんでしょ!!」
「フッ・・・クスクス」
「ちょっと!なんで笑うのよ!!」
身を乗り出して由紀斗くんに問う
「うるせー女だと思っただけだ」
・・・笑ってる
さっきから、というか昨日の夜から
きっとこれが普段の彼なんだと思った